PlayStation 2版のアクションゲームの傑作として国内外で高く評価されている,「GOD OF WAR」シリーズの最新作にして最終章である「」(以下,アグ ブーツ,GOW3)が,3月25日に発売された。 本作は主人公のクレイトスが,鎖でつながる双剣を武器に,ギリシャ神話の怪物や神々を相手に戦う3Dアクションゲームだ。プラットフォームはPlayStation 3となり,開発はこれまでのシリーズすべてを手掛けてきたSony Computer Entertainment Americaのサンタモニカスタジオが行っている。 神々に弄ばれるスパルタの戦士?クレイトスが,その神に復讐をすべく戦いを繰り広げるという展開は従来作通り。3年前に発売された前作「ゴッド?オブ?ウォー II 終焉への序曲」をラストまでプレイした人にとっては待望といえる続編で,物語はその「II」のエンディングから続くシーンから始まっている。 ただ綺麗なだけじゃない! グラフィックスをさらに引き立てる演出の妙 ゲームは,かつてゼウスに敗北しタルタロスの底に落とされたタイタン族とともに,クレイトスがオリュンポスの山を登る場面からスタート。冒頭は山を登るタイタン族「ガイア」の身体がメインステージとなり,プレイヤーは天地がグルグルとひっくり返る中で,最初のボス敵となるリヴァイアサン,ブーツ アグ,そしてポセイドンと遭遇することになる。天地がひっくり返ると書いたが,これは決して大げさな表現ではなく,実際にさっきまで地面だった場所が天井になるなど,ダイナミックに変化する。普通の人ならあっという間にガイアから落ちてしまうところなのだが,そこは強靱なクレイトスのこと。ステージの変化に合わせて臨機応変に動いてくれるので,プレイヤーが心配することはない。この場面は,チュートリアル的な要素も含まれているので,テーマパークの派手なアトラクションを楽しむように,クレイトスの基本アクションを習得していける。 普段からPS3やXbox 360のゲームを遊んでいる人にとって,美しいグラフィックスは見慣れたものかもしれない。だが,GOW3はもう一段上をいっており,何よりそれを見せるのがうまい。その具体例を紹介しよう。 ゲームを始めると最初に繰り広げられるシーンでは,クレイトスがガイアの上で戦っており,その向こうで別のタイタン族がリヴァイアサンや空を飛ぶヘリオスと戦っているのが見える。やがてリヴァイアサンはクレイトスが戦っているガイアの腕に襲いかかる
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