。「なんでわざわざ時間を割いて資料を準備して,自社の大事な情報を公開するのか」といったような空気とでもいいましょうか。 松原氏: そうですね。やはり発表を行うことにネガティブな印象を持つ場合もあるでしょう。「CEDECの価値って何?」と考えたときに,「他社の情報は欲しいけれども,自分達の情報は出したくない」という思いは多少なりともあるかと思います。 もちろん,機密に関する部分まで踏み込んで話をしてくださいというつもりはありません。そうではなく,ugg ムートン,「こういう風にやっています」というのを,ある程度の範囲で披露していただければ,ということなんです。聴講する側だけでなく,ugg,発表する側にも十分に役に立つのです。“オールジャパン”という意識を持ち,その先にある国際化を見据えて,日本のゲーム産業全体を持ち上げていこう,と。そのためには,それぞれの抱えている問題点をオープンにして論じあうことも必要です。 そうやってCEDECの価値が上がっていけば,そこで話すことのプレゼンスも重要なものになっていきます。また,こうしてメディアで取り上げていただくことにより,他業界へのアピールもできますし,ひいてはリクルーティングにも影響を与えるでしょう。 こうした価値を上げるためには,やはり継続しかありません。1?2年でどうにかなるものではないですよね。 : この3年間で,本当にCEDECは大きく変わったと感じます。それを一番実感しているのは,委員会の方と,もしかしたら我々メディアかもしれません。「今年こんなにセッション増えてるよ……」といまから青ざめているくらいでして。 北斗無双(コーエーテクモゲームス) 松原氏: だいぶ増えたでしょう?(笑) 開催は3日間ですが,運営する側の仕事は一年中あるんです。2009年でいえば,CEDECが終わって1か月後の10月には反省会,11月には2010年に向けた課題をまとめました。公募を早く始めよう,スケジュールを前倒しで決めよう,参加する人数を増やそう,新たなセッションを入れよう……そういうアジェンダを,11月中に決めていたんです。スケジュールを早く公開するためには,公募も3月中に締め切らなければいけない……と,本当に休む暇がないんです。 : そんなに大変だったんですね。 松原氏: 開催の裏では,そういう活動が随時行われていると思っていただければ。CESAとして大きく取り組むのはTGSとCEDECである,と和田(洋一)会長もおっしゃっています
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